日本で吸ったサクラシーシャをアメリカで再現
横浜・関内のBaobabで吸って気に入ったサクラミックスを、Houstonの自宅でもう一度。ところが、元レシピのDOZAJ 3種は米国では同じように揃えにくい。そこで役割の近いフレーバーへ置き換え、XKAH Proの設定温度を258℃に固定して、配合だけを変えながら3回比較しました。

今回の結果
| 使用機材 | XKAH Pro |
|---|---|
| 使用量 | 約10gを基準(完成版は10.0g) |
| 設定温度 | 258℃固定 |
| 試作① | 2 : 2 : 5 : 1 |
| 試作② | 3 : 1 : 4.5 : 1.5 |
| 完成版 | 4 : 1 : 3 : 2 |
| 完成版10g | Sakura 4g / Jasmine 1g / Kiwi 3g / Absolute Zero 2g |
きっかけは、横浜・関内のBaobab
このサクラミックスに出会ったのは、日本へ帰ったときに訪れた横浜・関内のシーシャカフェラウンジBaobabです。
雰囲気がよく、ゆっくりシーシャを楽しめたのはもちろん、店長さんがフレーバーにとても詳しく、シーシャについていろいろ教えてくれました。今回の主役になるFRU+TAS Sakuraを知ったのも、この店長さんのおかげです。
作ってもらったのは、FRU+TAS Sakura + DOZAJ Jasmine + DOZAJ Kiwi + DOZAJ Iceという組み合わせ。サクラを中心に、ジャスミンの花っぽさ、キウイの爽やかさ、冷感が重なる味がかなり自分好みでした。
さらに、お店の名前を冠したBaobabミックスも少し吸わせてもらいました。こちらもとても美味しく、単体のフレーバーだけでなく、「何と何を、どのくらい組み合わせるか」で味が変わる面白さを改めて感じたお店でもあります。
今回のサクラミックスとFRU+TAS Sakuraに出会うきっかけになった、横浜・関内のシーシャカフェラウンジです。
Houstonへ戻ると、同じ材料が揃わない
日本で吸ったレシピをそのまま作れれば簡単ですが、Houstonへ戻ると問題がありました。
FRU+TAS Sakuraは日本から持ち帰っていたので、そのまま使えます。一方で、DOZAJのJasmine、Kiwi、Iceは米国では同じように揃えにくい。
そこで今回は、商品名を完全に揃えるのではなく、自分が元レシピを吸って感じた役割を整理し、米国で入手できるフレーバーへ置き換えることにしました。以下の「役割」はBaobabの設計意図を示すものではなく、今回の再現実験で自分なりに整理したものです。
| 役割 | 元レシピ | Houston再現版 |
|---|---|---|
| サクラ | FRU+TAS Sakura | FRU+TAS Sakura |
| 花香 | DOZAJ Jasmine | Afzal Jasmine |
| フルーツ | DOZAJ Kiwi | Afzal Kiwi |
| 冷感 | DOZAJ Ice | Social Smoke Absolute Zero |
つまり、Sakura + Jasmine + Kiwi + Coolingという構造を残しながら、ブランドを置き換えていくイメージです。

今回使った4つのフレーバー
FRU+TAS Sakura
今回唯一、元レシピと同じものを使えたのがFRU+TAS Sakuraです。FRU+TAS公式では、フローラルなチェリーや酸味のあるローズ、ほのかな杏仁を混ぜたような桜の香りと説明されています。[1]
この独特のサクラらしい香りが今回の主役なので、ここは別の商品へ置き換えず、日本から持ち帰ったものをそのまま使いました。
FRU+TAS #05 SAKURA JAPONAISを見る →


Afzal Jasmine
DOZAJ Jasmineの代わりに選んだのがAfzal Jasmine。役割は、Sakuraの後ろに花の香りを加えることです。最初はこの量が多すぎて、今回の配合調整でかなり重要なポイントになりました。
Afzal Kiwi
DOZAJ Kiwiの代わりはAfzal Kiwi。フルーツ感と爽やかさを担当します。2251では50%まで入れたため前に出すぎましたが、最終配合でも30%残したように、今回のサクラミックスには必要な要素でした。
Social Smoke Absolute Zero
最後がCooling。手元にはTrifecta Twice the Ice Xもありますが、こちらはミント感の存在感がかなり強く、今回の繊細なSakuraとは少しぶつかりやすいと感じました。
そこでSocial Smoke Absolute Zeroを採用。完全に無味の冷感ではなくミント系の要素はありますが、今回の配合ではSakuraやKiwiを邪魔しすぎず、狙った冷感にまとめることができました。商品説明でもmixed mintsの強い冷感系として紹介されています。[2]
配合比較に使ったXKAH Pro
今回の再現には、炭ではなく電子加熱式のXKAH Proを使いました。
ここは今回の比較でかなり重要です。炭を使う場合、個数や置き方だけでなく、燃焼の進み方や灰の付き方によっても熱の入り方が変わります。配合Aと配合Bを比べても、熱条件まで完全に同じとは限りません。
一方、XKAH Proは電子制御で加熱し、Custom Modeで温度を指定できます。公式もPrecision Temperature Controlを特徴として掲げています。[3]
今回の目的は配合の比較なので、XKAH Proの設定温度を258℃に固定。温度と配合を同時に動かさず、温度は固定して、配合だけを変えることにしました。
電子加熱だから熱条件が完全に一定、とまでは言い切れません。ただ、炭そのものの燃焼状態という大きな変数を外せるので、今回のように配合を詰める比較では条件を揃えやすいと感じています。

試作①|まずは2 : 2 : 5 : 1
最初の配合は、Sakura : Jasmine : Kiwi : Absolute Zero = 2 : 2 : 5 : 1。
10g換算なら、Sakura 2g、Jasmine 2g、Kiwi 5g、Absolute Zero 1g。割合にすると20% / 20% / 50% / 10%です。実際の試作①は計量時に10.5gになっており、ここでのg表記は比率を10gへ換算した基準値です。
XKAH Proの設定温度は258℃。ここから配合だけを変えていきます。

2251|美味しい。でもSakuraが主役ではない
実際に吸ってみると、まず思ったのは「普通に美味しい」ことでした。ただ、目指していたサクラミックスとは少し違います。
- Kiwiはしっかり感じる
- Jasmineが強め
- Sakuraが弱い
- 冷感はあるが、もう少し欲しい
特に問題なのは、「サクラミックスなのに、Sakuraが主役になっていない」こと。
次は、Sakura ↑ / Jasmine ↓ / Kiwi ↓ / Cooling ↑の方向へ動かすことにしました。
試作②|3 : 1 : 4.5 : 1.5へ
次に試したのが、Sakura : Jasmine : Kiwi : Absolute Zero = 3 : 1 : 4.5 : 1.5。
10g換算では、Sakura 3g、Jasmine 1g、Kiwi 4.5g、Absolute Zero 1.5gです。
| 2251 | 試作② | |
|---|---|---|
| Sakura | 20% | 30% |
| Jasmine | 20% | 10% |
| Kiwi | 50% | 45% |
| Cooling | 10% | 15% |
2251で感じたことをそのまま数字へ反映し、SakuraとCoolingを増やし、JasmineとKiwiを減らしました。
試作②はかなり改善。でも、まだSakuraが足りない
吸ってみると、2251から明らかに良くなりました。
強すぎたJasmineは抑えられ、Coolingを15%へ増やしたことで冷感もしっかり強くなりました。全体のバランスも2251より良く、方向性は合っていると感じます。
ただし、まだ一つ足りません。
Sakuraがもう少し欲しい。
30%まで増やしたことで最初より感じやすくなったものの、日本で気に入った「サクラが中心にいる感じ」にはまだ届いていませんでした。
ここで、Jasmineを減らすだけでは足りず、Sakuraそのものをもっと主役らしい比率まで上げる必要があると判断。同時に、Kiwiは爽やかさとして必要ですが、45%も主役級の比率にしておく必要はなさそうです。
完成版|4 : 1 : 3 : 2
最後に試したのが、Sakura : Jasmine : Kiwi : Absolute Zero = 4 : 1 : 3 : 2。
完成版は実際に10.0gで、FRU+TAS Sakura 4g、Afzal Jasmine 1g、Afzal Kiwi 3g、Social Smoke Absolute Zero 2gです。
設定温度はここでも258℃のまま。変えたのは配合だけです。
吸ってみると、ようやく狙っていたところに来ました。Sakuraがちゃんと主役にいて、Jasmineは後ろに下がる。Kiwiは爽やかさを残しつつ前に出すぎず、Absolute Zeroの冷感もしっかり感じます。
自分の中では、この4132を完成版にしました。

3回の配合を比べる
| 項目 | 2:2:5:1 | 3:1:4.5:1.5 | 4:1:3:2 |
|---|---|---|---|
| Sakura | 弱い | 改善したがまだ物足りない | しっかり主役 |
| Jasmine | 強め | 抑えられた | 控えめな補助 |
| Kiwi | 強め | バランス改善 | 爽やかな補助 |
| Cooling | もう少し欲しい | 強くなった | しっかり |
| 全体 | 美味しいが狙いと違う | かなり改善 | 完成 |
| XKAH設定 | 258℃ | 258℃ | 258℃ |
なぜ4132が良かったのか
完成版では、Sakura 40%、Jasmine 10%、Kiwi 30%、Absolute Zero 20%。それぞれの役割がかなり明確になりました。
Sakura 40%|主役
20% → 30% → 40%と増加。30%でもまだ物足りなかったため、40%まで上げてようやく吸ったときの中心がSakuraになりました。
Jasmine 10%|花香の補助
20%では強すぎたため10%へ。単独で前へ出るのではなく、Sakuraの華やかさを後ろから支える役割です。
Kiwi 30%|爽やかな補助
50% → 45% → 30%。相性自体は良いので残しつつ、Sakuraと主役を取り合わないところまで下げました。
Absolute Zero 20%|冷感
10% → 15% → 20%。試作ごとに少しずつ増やし、最後はSakuraとKiwiの後味をすっきりまとめる程度まで冷感を強くしました。
完全コピーではなく、Houston版へ作り直した
最初にやりたかったのは、日本で吸ったサクラミックスをもう一度楽しむことでした。
でも、同じ材料は揃わない。
そこで、元レシピを確認し、米国で買える代替品を探し、2251を試す。そこでJasmineが強くSakuraが弱いと分かり、3 : 1 : 4.5 : 1.5へ変更。JasmineとCoolingは改善したものの、まだSakura不足。最後にSakuraをさらに増やし、Kiwiを整理して4132へたどり着きました。
できたものは、Baobabで吸ったものの完全なコピーではありません。DOZAJも使っていません。
それでも、日本で気に入った味を出発点に、Houstonで入手できる材料へ置き換え、実際に吸って比べながら自分好みに調整できた。これはこれで、かなりDIYらしい再現になったと思います。
最終レシピ
| FRU+TAS Sakura | 4g |
|---|---|
| Afzal Jasmine | 1g |
| Afzal Kiwi | 3g |
| Social Smoke Absolute Zero | 2g |
| 合計 | 10g |
| 比率 | 4 : 1 : 3 : 2 |
| XKAH Pro設定 | 258℃ |
まとめ
Baobabで出会ったサクラミックスをHoustonで再現するため、同じブランドを揃えるのではなく、それぞれの役割を考えて米国で入手できるフレーバーへ置き換えました。
最初の2251は美味しいもののSakuraが弱い。次の3 : 1 : 4.5 : 1.5ではJasmineとCoolingのバランスが改善しましたが、まだSakuraが物足りない。そこでSakuraを40%まで上げ、Kiwiを30%へ整理した4132で完成としました。
完成レシピだけなら「4132」で終わります。でも、今回はその途中で実際に吸って、どこが違うかを考え、もう一度数字を動かした過程の方が面白い実験でした。
参考リンク
- FRU+TAS, #05 SAKURA JAPONAIS(香りの公式説明)
- Texas Hookah, Social Smoke Shisha 200g(Absolute Zeroのフレーバー説明)
- XKAH, XKAH Pro(電子加熱・温度制御機能)
- Baobab 公式サイト
- Afzal Shisha 250g
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