ヤゲン軟骨って、鶏1羽に1個しかないの?
Costcoのロティサリーチキンを解体して気づいた

スーパーでは何気なくパックで買っていたヤゲン軟骨。丸鶏を解体して実物を見つけたことで、「これって1羽から何個取れるんだ?」という素朴な疑問が出てきました。

Costcoのロティサリーチキンから取り出したヤゲン軟骨
丸鶏を解体していて出てきた、見慣れた形。「これ、ヤゲン軟骨じゃない?」

Costcoのロティサリーチキンを家で解体していたとき、胸の中央あたりからコリッとした舟形の軟骨が出てきました。焼き鳥やスーパーのパックでは何度も食べているのに、鶏1羽の中から自分で取り出したのは初めてでした。

そこで調べてみると、農林水産省の「鶏の部位図鑑」ではヤゲンを胸骨の先端にある軟骨と説明しています。[1] さらに市販商品の説明にも「1羽から1個」と明記されている例があります。[4] 解剖学的には体の中央にある1つの構造で、左右に1個ずつある部位ではありません。

先に結論:鶏1羽から何個取れる?

部位1羽あたり位置のイメージ
ヤゲン軟骨1個胸骨(竜骨)の先端側、体の中央[1][4]
ささみ2本むね肉の内側、胸骨に沿って左右1本ずつ
むね肉左右2枚相当胸の左右
手羽2本左右の翼
もも2本左右の脚の上側

図にすると「1個」と「左右2つ」の違いが分かりやすい

ヤゲン軟骨、ささみ、むね肉、手羽、ももの位置を示す簡略図
位置関係を理解するための簡略図。実際の解剖学的形状・大きさを正確な縮尺で示したものではありません。
① ヤゲン軟骨:1個胸骨の先端側にある軟骨。中央に1つの構造で、市販商品の説明でも「1羽から1個」とされる例があります。[1][4]
② ささみ:2本むね肉の内側で胸骨に沿う筋肉。農林水産省も「左右1本ずつ」と説明しています。[2]
③ むね肉:左右2枚相当胸の左右に大きく広がる筋肉。スーパーでは左右を分けて扱うことが多い部位。
④ 手羽:2本左右の翼。手羽元・手羽中・手羽先へ分けて売られることもあります。
⑤ もも:2本左右の脚に1本ずつ。丸鶏を見ると「2本」という感覚が直感的に分かります。
解体途中のCostcoロティサリーチキンと取り分けた鶏肉
パックの肉として見るのと、丸鶏から部位を外していくのとでは、同じ食材でも見え方がかなり違う。

じゃあ、スーパーのヤゲン軟骨1パックって鶏何羽分?

ここで次の疑問。スーパーではヤゲン軟骨が150g、300g、500gなどのパックで売られています。1羽に1個なら、あの1パックは何羽分なのか?

調べた範囲では、市販・加工業者の説明には「1羽から約20g」という例と、「約30g」という例の両方がありました。[3][4] 鶏の大きさだけでなく、軟骨の周りにどれだけ肉を残すか、トリミングの仕方でも重量は変わります。

なのでこの記事では「1羽あたり約20〜30g」を、あくまで概算用の幅として使います。
正確な「何羽分」を逆算できる数字ではありません。肉付き・味付き商品では特に誤差が大きくなります。
パック重量 ÷ 20〜30g ≒ 使われた鶏の羽数の目安
ヤゲン軟骨のパック重量羽数換算(概算)
150g約5〜8羽分
200g約7〜10羽分
300g約10〜15羽分
500g約17〜25羽分
1kg約33〜50羽分

いつも何気なく見ていた300gのパックなら、ざっくり10〜15羽分。1羽ずつに戻して考えると、かなり印象が変わります。

ただし「パックのピース数=鶏の羽数」ではない

ここは少し注意。ヤゲン軟骨は1羽に1つですが、販売するときにその1個を切り分けることがあります。また「肉付きヤゲン」は軟骨周辺のむね肉を多めに残している場合があります。

そのため、パックの中に20ピース入っていたから「20羽分」とは限りません。今回の羽数換算も、重量から見たスケール感をつかむための概算です。

丸鶏を触ると「食材」と「1羽」がつながる

スーパーでささみを買えば「ささみ2本」はただの2本。でも丸鶏を解体すると、左右のむね肉の内側に1本ずつあるから2本だと分かる。手羽も、ももも左右に1本ずつ。そしてヤゲンだけは胸の中央に1個。

今回面白かったのは、ヤゲン軟骨そのものより、普段パック単位で見ていた食材が「鶏1羽のどこに付いていたものなのか」と急につながったことでした。

Costcoのロティサリーチキンを解体しただけなのに、最後は「スーパーのヤゲン軟骨300gって、10羽以上の鶏から集まってるのか……」というところまで考えることに。こういう素朴な疑問、調べてみると面白いです。

まとめ

今回わかったこと

ヤゲン軟骨は胸骨の先端側にある中央の軟骨で、1羽に1個。ささみ・手羽・ももは左右にあるので2つずつ。市販情報の20〜30g/羽を幅として使うと、300gのヤゲン軟骨パックはざっくり10〜15羽分という計算になります。

ただし重量は肉付きやトリミングで変わるため、羽数換算はあくまで目安です。

Research. Try. Fail. Learn. Enjoy.

参考文献

  1. 農林水産省 webマガジン aff「鶏の部位図鑑」— ヤゲンを「胸骨の先端にあるナンコツ」と紹介。PDF
  2. 農林水産省「特集2 鶏肉」— ササミを「むね肉の内側で胸骨に沿ったところに左右1本ずつ」と説明。公式ページ
  3. まんぷく食堂ストア「国産若鶏 ヤゲン軟骨 肉付き」— 商品説明に「鶏1羽からたった20g」。商品ページ
  4. 北海道4129屋さん「味付鶏ヤゲン軟骨」— 「1羽から1個(約30g程)」と説明。商品ページ

※20〜30gは学術的な標準値ではなく、複数の市販・加工業者の商品説明に見られる幅を概算用に採用しています。鶏の個体差、肉付き、トリミング、味付けなどで実際の重量は変わります。

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